※ヨハネの黙示録(日本聖書協会 1954年改訳)

第4章1-8

 その後、わたしが見ていると、見よ、開いた門が天にあった。 そして、さきにラッパのような声でわたしに呼びかけるのを聞いた初めの声が、「ここに上ってきなさい。 そうしたら、これから後に起こるべきことを見せてあげよう」と言った。 すると、たちまち、わたしは御霊を感じた。 見よ、御座が天に設けられており、その御座にいますかたがあった。
 その座にいますかたは、碧玉(へきぎょく)や赤めのうのように見え、また、御座のまわりには緑玉のようにみえるにじが現れていた。
 また御座のまわりには 24の座があって、24人の長老が白い衣を身にまとい、頭に金の冠をかぶって、それらの座についていた。
 御座からは、いなずまともろもろの声と、雷鳴とが、発していた。また七つのともし火が、御座の前で燃えていた。これらは神の七つの霊である。御座の前は、水晶に似たガラスの海のようであった。
 御座のそば近くそのまわりには、四つの生き物がいたが、その前にも後ろにも、一面に目がついていた。
第一の生き物はししのようであり、第二の生き物は雄牛のようであり、第三の生き物は人のような顔をしており、第四の生き物は飛ぶわしのようであった。
 この4つの生き物には、それぞれ六つの翼があり、その翼のまわりにも内側も目で満ちていた。そして昼も夜も、絶え間なくこう叫びつづけていた。
 「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、全能者にして主なる神。
  昔いまし、今いまし、やがてきたるべき者」

第6章5-6

 子羊がその七つの封印の一つを解いた時、わたしが見ていると、四つの生き物の一つが、雷のような声で「きたれ」と呼ぶのを聞いた。そして見ていると、見よ、白い馬が出てきた。そして、それに乗っている者は、弓を手に持っており、また冠を与えられて、勝利の上にもなお勝利を得ようと出かけた。
 子羊が第二の封印を解いた時、第二の生き物が「きたれ」と言うのを、わたしは聞いた。すると今度は、赤い馬が出てきた。そして、それに乗っている者は、人々が互いに殺し合うようになるため、地上から平和を奪い取ることを許され、また、大きなつるぎを与えられた。
 また、第三の封印を解いた時、第三の生き物が「きたれ」と言うのを、わたしは聞いた。そこで見ていると、見よ、黒い馬が出てきた。そして、それに乗っている者は、はかりを手に持っていた。すると、わたしは四つの生き物の間から出てくると思われる声が、こう言うのを聞いた、「小麦一ますは一デナリ。大麦三ますも一デナリ。オリブ油とぶどう酒とを、そこなうな。」
 子羊が第四の封印を解いた時、第四の生き物が「きたれ」と言うのを聞いた。そこで見ていると、見よ、青白い馬が出てきた。そして、それに乗っている者の名は「死」と言い、それに黄泉が従っていた。彼らには、地の四分の一を支配する権威、および、つるぎと、ききんと、死と、地の獣らとによって人を殺す権威とが、与えられた。

馬の循環:
白い馬 → 赤い馬(オリンピックの年) → 黒い馬 → 青い馬 → と4年で一巡します。年の変わり目ではなく、10月10日に次の年の色の馬に変わります。

第9章16-20

 騎兵の数は二億であった。私はその数を聞いた。そして、まぼろしの中で、それらの馬とそれに乗っている者たちとを見ると、乗っている者たちは、火の色と青玉色と硫黄の色の胸当てをつけていた。そして、それらの馬の頭はししの頭のようであって、その口から火と煙と硫黄とが、出ていた。この三つの災害、すなわち、彼らの口から出て来る火と煙と硫黄とによって、人間の三分の一は殺されてしまった。馬の力はその口と尾にある。その尾は蛇に似ていて、それに頭があり、その頭で人に害を加えるのである。

第19章11-16

 また私が見ていると、天が開かれ、見よ、そこに白い馬がいた。それに乗っているかたは、「忠実で真実な者」と呼ばれ、儀によってさばき、また、戦うかたである。その目は燃える炎であり、その頭は多くの冠があった。また、彼以外にはだれも知らない名がその身にしるされていた。彼は血染めの衣をまとい、その名は「神の言」と呼ばれた。そして、天の軍勢が、純白で、汚れのない麻布の衣を着て、白い馬に乗り、彼に従った。その口からは、諸国民を打つために、鋭いつるぎが出ていた。彼は、鉄の杖をもって諸国民を治め、また、全能者なる神の激しい怒りの酒ぶねを踏む。その着物にも、そのももにも、「王の王、主の主」という名がしるされていた。

第21章9-21

  9最後の七つの災害が満ちている七つの鉢を持っていた七人の御使いのひとりがきて、わたしに語って言った、「さあ、来なさい。小羊の妻なる花嫁を見せよう」 10この御使いは、わたしを御霊に感じたまま、大きな高い山に連れて行き、聖都エルサレムが、神の栄光のうちに、神のみもとを出て天から下って来るのを見せてくれた。 11その都の輝きは、高価な宝石のようであり、透明な碧玉(へきぎょく)のようであった。
 12それには大きな、高い城壁があって、十二の門があり、それらの門には、十二の御使いがおり、イスラエルの子らの十二部族の名が、それに書いてあった。 13東に三つの門、北に三つの門、南に三つの門、西に三つの門があった。 14また都の城壁には十二の土台があり、それには小羊の十二使徒の十二の名が書いてあった。
  15わたしに語っていた者は、都とその門と城壁を測るために、金の測りざおを持っていた。 16都は方形であって、その長さと幅とは同じである。 彼がその測りざおで都を測ると、一万二千丁であった。 長さと幅と高さは、いずれも同じである。 17また城壁を測ると、百四十四キュビットであった。 これは人間の、すなわち、御使いの尺度によるのである。 18城壁は碧玉で築かれ、都はすきとおったガラスのような純金で造られていた。
 19都の城壁の土台は、さまざまな宝石で飾られていた。 第一の土台は碧玉、第二はサファイア、第三はめのう、第四は緑玉、20第五は縞めのう、第六は赤めのう、第七はかんらん石、第八は緑柱石、第九は黄玉石、第十はひすい、第十一は青玉、第十二は紫水晶であった。 21十二の門は十二の真珠であり、門はそれぞれ一つの真珠で造られ、都の大通りは、すきとおったガラスのような純金であった。



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