心=光 光文 心=光
 我、今光を悟り、光の世界に入る事を得たり。
広大なる光の大宇宙体は、物質宇宙体の
根源にして、統べての諸現象相互の作用に依り、
統べて循環の理法に従う。

 光の大宇宙体にコントロール・センターあり、
センターは、あらゆる諸現象を管理し、万生万物
をして調和の姿を示さん。

 物質宇宙体は光の大宇宙体の当体にして、
縦即ち収縮の光エネルギーと、横即ち膨張の
光エネルギーのかたまりなり。

 物質と光とは不二一体なる事を悟るべし。
このコントロール・センターを人類は古来より
神と名付く。又、各々の民族の言葉により、
これを表現す。

 その故に諸々の宗教は言葉を中心として発生す。
今こそ、この各民族の言葉による固定観念を捨てゝ
統べて光の世界に統一せられるべき時至れり。

 人体にたとうれば、物質宇宙体は肉体にして、
光の大宇宙体は、意識なり。
さすればその中心なる心はコントロール・
センターなり。

 物質界に於ける太陽系、は大宇宙体の小さな
諸機関の一つに過ぎず。地球は小さな細胞体なる事
を知るべし。
かくの如く万物すべて光の生命体なることを
知るべし。
地球は緑したたる天体にして、自転、公転によって
常に循環し、故に、すべての物質、生物は地、水、
大気の三圏を循環し、調和完成の修行の場と
なるものなり。

 肉体は物質界に所属するものにして、
その世界は不平等の世界なり。
あらゆる部門に階層を生じ、階層の流転が循環の
原動力となる。

 光の世界は完全平等の世界なり。心はこの世界
に所属するものなり。上下の階層は元来なき
ものにして、ただ方向のみあり。
光のエネルギーは本来この方向のみに流れる
ものにして、その方向を誤りたる時起こる現象を
不調和と人は呼ぶ。

 時間は元来単独に存在せず空間と一体となりて
過去、現在、未来に展開す
過去とは己が修業せし物質界と、光の
世界のことなり。

 現在とは、過去の物質エネルギーと、未来の
光エネルギーの不二一体に合体せる今という
瞬間なり。故に人類は永遠に現在のみに生くる
ものなり。

 未来は光の根源にして、光の水源池存在す。
その水源池に  緑、黄、赤、青
四つの取り口あり。光を行う者、この取り口を誤る
事なかれ、この水源池を汚すことなかれ。

 現在世界に生きる我等は、過去世に於いて、
光の理法により、己が望み、両親より与えられし
肉体という舟に乗り、人生航路の海原へ
生まれいでたることを悟るべし。
肉体を裏づけるものは、光の意識なり。
光の意識の中心は心なり。

 心は表面、潜在二意識よりなり、潜在意識は
仔牛の足のうらの構造を有する光の導通管を
通じて水源池に直結す。

 三巴、二巴の原理により一体となりたる光の
エネルギーは光球となり、常に水源池より
与えられるものなり。

 然るに人類はこの事実に気づかず、己の肉体の
欲する侭に行為し、自己中心、自我、我欲に明け
暮れて、調和達成の使命を忘れ去りたるものなり
その原因をまよいと言う。

 まよいは視覚、聴覚、臭覚、味覚、触覚及び
表面意識のあり方に起因す。
その原因の排除には、常に己の光を意識し
単純、明快、矛盾なしを基準として、
あらゆる事象を点検すべし。

 この心の行為を反省という、
反省は緑の光の役割なり。
エネルギー浄化の唯一の方法なり。

 己自身は孤独にあらず。水源池より送らるる
光球により常に守られ、導かれ調和され光の縁を
無限に発展せしめられる事を悟るべし。

 明るい家庭の営みは、肉体先祖に対する最大の
報恩、最高の供養なる事を知れ。
常に勇気と、智恵と、努力により、これ等の
達成に励むべし。

あらゆる諸現象に対し、常に
 単純、明快、矛盾なく見。
 単純、明快、矛盾なく思い。
 単純、明快、矛盾なく語り。
 単純、明快、矛盾なく仕事し。
 単純、明快、矛盾なく生活し。
 単純、明快、矛盾なく念じ。

 単純、明快、矛盾なしを基準として反省し
光の家庭をつくるべし。
これを正しき精進という。


 斯くの如き光の生活の中にこそ、
光の世界より光のエネルギーはそそがれ
光の境地を達成するものなり、
この時に己の心は常に光で満たされ不動のものとならん。
これを三昧という。

  昭和五十九年七月七日 渡辺泰男

 この諸説は、宇宙の真理と、
人間の心を光によって説きたるものなることを知り、
末法万年の真理として、
日々の生活の道しるべとすべし。



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